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【北陸・北信越】大学ディープテック特集

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石川県金沢から、世界に誇る日本の技術力を発信する大学発スタートアップが注目を集めています。金沢大学では、最先端の研究成果を社会実装する取り組みが活発化しており、特にペロブスカイト太陽電池やバイオマス技術など、持続可能な未来を支える分野で成果を上げています。地域企業や海外機関とも連携し、金沢発の技術を世界市場へ展開する動きも加速。北陸から生まれる革新的スタートアップが、日本の技術力を次世代へとつなげています。

スタートアップが地域をつくる|HED株式会社

金沢を中心とした北陸地区は、地域特有の文化や伝統も色濃く残っている一方、新たに地元大学発スタートアップが生まれるエリアとして、注目を集めています。
今回お話を伺ったのは、HED株式会社の代表取締役である髙田諭氏。HED社が運営する「ほくりくスタートアップコミュニティファンド」は、北陸地域のスタートアップ支援に特化した地域密着型の投資活動を行っています。高田氏は、東京での経験を活かして地元石川県で独立し、地域課題の解決に尽力しています。北陸地域には大学発ディープテック系スタートアップが多く、地域内のつながりが強い一方で、地元市場への依存が課題とされています。HED社は起業家を中心とするスタートアップエコシステムの形成を通じて、北陸エリアの持続的な発展を目指しています。

首都圏や海外と連携を図り、特色を打ち出す|金沢大学

近年北陸では、高専・大学発スタートアップの創出に向けた動きが加速しています。2023年4月には、金沢大学が大手化学メーカーのダイセルから30億円の資金提供を受けてバイオマス・グリーンイノベーションセンターを設置。2024年2月には、北陸先端科学技術大学院大学と金沢大学を主幹機関とし北陸3県の10大学と3高専を共同機関とする高専・大学発スタートアップ創出プラットフォームTech Startup HOKURIKU(TeSH:テッシュ)が誕生しています。
そこで、現在の金沢大学や北陸地域におけるスタートアップ支援の環境などについて、金沢大学の先端科学・社会共創推進機構の教授である安川直樹氏と特任准教授である佐々木淑貴氏にお話を伺いました。スタートアップ支援にかけるお二人の想いや、金沢大学が目指すスタートアップのビジョンについても聞くことができました。

注目の再生エネルギー・ペロブスカイト太陽電池を|金沢大学

2050年カーボンニュートラルの達成に向けて、再生可能エネルギーの拡大は必要不可欠です。しかし現在普及しているシリコン系の太陽光パネルは分厚く重いため、設置できる場所が限られています。そこで注目を集めているのが、ペロブスカイト太陽電池です。この次世代型太陽電池は薄く、軽く、柔軟性があり、これまでは設置できなかった場所でも利用できることから、いずれ太陽光発電の主要な技術となると考えられています。金沢大学でペロブスカイト太陽電池の研究に取り組む當摩哲也教授に、研究内容や起業を思い立った経緯、ビジネスプランなどについてお話を伺いました。

日本のものづくり力を世界に示す|金沢大学

金属の価格高騰や金属アレルギーなどの問題から、歯科業界では被せ物の保険適応範囲が拡大しています。それにより、歯の被せ物を全自動で削り出す歯科用ミリングマシンの需要が年々高まっています。
しかし現状のミリングマシンには、加工効率の悪さ、高額な費用、海外製ソフトウェアへの依存など、さまざまな課題があります。これらの課題を解決しようと、起業を考えている研究者がいます。
今回お話を伺ったのは、機械工学の中でも加工学を専門とする、金沢大学の准教授である高杉敬吾氏。ハードウェアにもソフトウェアにも造詣が深く、現在はデジタルとハードの融合技術を活かした加工法の研究に力を入れている高杉氏に、研究や、起業の目的やビジョンなどについて、お話を伺いました。

大学発スタートアップ支援を本格化|石川県商工労働部産業政策課

これまで石川県は、既存企業の新事業を支援することで県内産業の発展を目指してきました。しかし時代の潮流もあり、2年前からスタートアップ創出・育成支援を本格化。県の強みである高等教育機関の集積に着目し、大学の有望な研究シーズの発掘と事業化に力を入れています。石川県商工労働部産業政策課でスタートアップ支援に携わっている出雲守氏に、具体的な取り組み内容から石川県の県民性まで、幅広くお話を伺いました。「起業を考える人には、能登半島地震と豪雨で問題が山積のこの状況を、チャンスととらえてほしい」という言葉から、取り組みへの熱意が伝わってきました。

臓器移植や医薬品開発の現状を大きく変える|金沢大学

さまざまな用途での利用が期待され、エネルギーや医療などの分野で研究が進むイオン液体。金沢大学では、新しいイオン液体を開発し、溶けにくい薬剤の溶媒や細胞の凍結保存剤などとして応用することを目指しています。現在の研究に至る道のりや研究を支えるモチベーション、そして事業化によってどのように社会を変えたいのか、黒田研究室 准教授・黒田浩介氏に伺いました。
仕事は楽しくあるべきと考え、研究対象であるイオン液体を「推し」、自身の研究活動を「推し活」と表現して取り組む姿勢に前向きなパワーを感じるとともに、黒田氏が思い描く未来の社会に希望を持ちました。

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